05年6月にNYで起業、兼大学院にて国際ビジネス学科を専攻。夢と元気をニューヨークから発信していくと共に、日々のニューヨークライフを語ります。


by aaandy0221

カテゴリ:新聞社の仕事・取材( 1 )

日本の就職ストーリー

昨日、最後の期末テストのペーパーを無事提出して、晴れて自由の身になりました。

d0039762_524725.jpg今期は時間がある限り、勉学と仕事、双方思う存分やった。そして空きの時間を読書やミーティングディナーに費やしながら新しい夢作りに専念しています。25歳にもなって、俗にいう就職をせずに今まで生きてきた事、いずれ大学院を卒業したら社会の荒波に戻るのだろうと思うが、とても貴重な体験をできてよかった。

大学時代、就職とは、大企業に入って、上司から仕事をもらって、転勤して、そこで知り合うかわいい出先の受付嬢や同僚に恋をして、、酒を飲みながら語り合う社会だと思っていた。ありきたりとは言われているが、先輩・上司から学び、成長し、会社の中で自分の力が認められることはまさしく競争社会なのだ。

私が大学4年の時、友人はSPIという就職試験の勉強をし、国家資格を取ろうと躍起になり、毎日企業面接をこなしていた。「就職先が決まった~!」と喜ぶ友人がいれば、やっぱり決まらない友人、、、。「大学時代何をやってきましたか?」という質問に、「大学ゼミでこんな勉強しました」、「部活で厳しい訓練に耐えてきました」と他者と競争を始める。今までみんな酒飲んで、遊んで、みんな友達だと思っていたのに、就職先のランクで優越感を感じ始めるのだ。

僕は大学時代に、「就職活動とは何か」について色々調べてきたが、結局今の考えには至らなかった。「自分の真実を話せばいい」ということに。例えば、目線、声、自信、将来性、これは真面目な話をしている時だろうが、アホな話をしている時だろうが、しっかり見る人には見えるものらしい。こいつは合格だなと思ったら、くだらない話をして、本人は「くだらない話しかしてないのにどうして受かったんだろう」と思う。当たり前なのだ。長年人事にいた人とこの前お酒を飲みながら、また日本の社会の話になった。

現代日本社会はいろんな生き方を選択できる時代に来ている。自分はもうそこで就職活動で自信があるとか、自分はできるという観念がなくなった。それは、自分が会社について考えすぎたせいでもあるのかな。会社の規模、必要としている人材、出せる給与がそれぞれの会社にはすでに決まっており、デキすぎる奴は逆に使いにくかったり、素直な人は今力がなくても将来性があるし、自信がある人はなかなか謙虚にならないし、それを判別するのが人事なのだ。新卒にとっていいなと思われる人材は「素直、過去を語らない、ユーモア」であろう。あ、もし自分ならば、目の輝きとか、声も重要なのかも。あと、必要なスキルとか、実力とかは、会社に入ってから学べばいいんじゃないでしょうか・・・。


僕の人生の選択は、大学卒業後にアメリカへ留学しました。皆が就職した時期に「自分はどうすればよいのだろう」と本気で悩んだ時期が合った。多くの若者が抱くであろう、「アメリカへ行って夢を掴む!起業して、悠々自適の生活を送る!自分は日本の常識に流されない!自分の実力をもっと伸ばしたい!」・・言わずとも伝わってくる情熱と希望。それを少なからずもっていた自分は、夢が大きくなればなるほど、自分の小ささに絶望するのだ。解決法の一つは、自分の夢を書き出し、誰かに相談したり、本を読んだり、そして最後に謙虚になることだろう。夢を膨らませすぎれば、そんな夢は誰にでも叶えられるわけがない、、それをうまくコントロールするのに謙虚さは重要なのだ。人の視線は結構勝手なもので、自分ができないことにやっきになっているのも自分の1人芝居。

そうそう、最後にこの前、下北サンデーズ(石田衣良)という、下北沢の小さな劇団の話を本で読んでいて、ちょっと面白かったので紹介します。とあるお金持ちのぼんぼんが、下北沢の小さな貧乏劇団に傾倒し、俳優となる。10年も売れない状況が続いたが、あることを転機に売れ出します。そしてそれぞれの個性的な劇団員は次の公演が決まっているというのにCMやドラマの仕事に投げ出しながらなかなか練習ができない状況が続き、ぼんぼんの彼は自殺を図ります。彼にとって、お金や有名になることよりも、みんなが貧乏だけど一緒に飲んだり、汗を流したりする事が生きがいだったのです。そしてそのぼんぼんのお母さんが「息子の人生を返して、あなたは30にもなってふらふら社会の役にも立たずになにしているの?」とキレます。そこで団長は「芝居は遊びではありません。世の中にいる人がすべて役に立つ人間ばかりだったら息がつまると思いませんか?芝居でも音楽でも小説でも、一見無駄なものが人の暮らしを豊かにしている。ここにいる劇団員はその無駄に人生をかけているんです」と言いました。人が一生に稼ぐお金が1億だとすると、その劇団員8人は、8億分の人生を演劇という人を楽しませる娯楽に使ったということです。

僕の人生はこれでも日本で就職した人にいわせれば「いいよなぁ」と言われる。僕にしてみれば、「教えてくれる上司がいていいよな」と思う。「経営者でいいよなぁ~」とあなたがいうならば、僕は「責任に押しつぶされることがなくていいよなぁ」と言う。結局、人それぞれ人生ストーリーは異なっており、生きてきた過程が違うのだから立場も違うんでしょう。

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by aaandy0221 | 2006-08-09 05:01 | 新聞社の仕事・取材